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Chocolate Editor

THÉOBROMA/C.C.C. 2015


日本ショコラ界のパイオニアであり、重鎮、土屋公二シェフのショコラトリー『THÉOBROMA MUSÉE DU CHOCOLAT(テオブロマ ミュゼ ド ショコラ)』。

今年C.C.C.の外国人部門最優秀賞を受賞したショコラボックスです。

(左から→)

①セザムフランボワーズ

(黒ごまとアーモンドのプラリネにフランボワーズ)

ツヤのあるブラックチョコレートの正方形に中央にライン。右上に黒胡麻が置かれている。

黒胡麻の芳ばしい香り。

外側のブラックチョコレートのシェルは薄い。

中はブラックチョコレートベースの黒胡麻とアーモンドのプラリネ。

口に入れるとふわっと一瞬フランボワーズの甘酸っぱい風味を感じる。

それが一瞬で消え、黒胡麻の強い芳ばしさが圧倒する。

黒胡麻とアーモンドがこれでもかというほどたっぷりと入れられたプラリネは、ザクザクとした食感の中に、噛むとほのかにフランボワーズを感じる。

フランボワーズが儚くて、それを求めてかみしめてしまうショコラ。

②ベトナム

(ビーントゥバーで作ったチョコレートでガナッシュ、上掛け)

とても不思議な形をした長方形。ツヤのある表面には段差があり、一角にはカカオニブがのせられている。

Bean to Barで作られたチョコレートを使用しているとのこと。カカオのフルーティで華やかな酸味のある香りがする。

外側のシェルは薄く、中のガナッシュと一体化している。中はブラックチョコレートベースのガナッシュ。オレンジのような柑橘系のフルーティな酸味と共に、ミルクの存在を感じるが、それはカカオの力強さを抑え、酸味を和らげてマイルドにしている。

フルーティで酸味があるカカオはベトナムらしさを感じる。カカオの濃厚さを感じられるが、苦みや渋みが少なく、Bean to Barでも食べやすく、こうしたブラックチョコレートを食べなれていない人でも食べやすいショコラに仕上げている。

日本人の味覚を知り尽くしているという自負が感じられる。

③抹茶レ (ミルクガナッシュと抹茶ガナッシュのマリアージュ)

表面はツヤのあるミルクチョコレートの正方形。1角には抹茶パウダーが置かれている。

ホワイトチョコレートの甘い香りと、抹茶の香りがする。

外側のシェルは薄く、もっちりとしている。

中は、上層がホワイトチョコレートベースの抹茶のガナッシュ、下層がミルクチョコレートベースのガナッシュと2層になっている。

口に入れると優しく抹茶の風味が広がる。でも主張は強くない。ミルクのガナッシュと混ざりあい、優しい甘さと柔らかな酸味が一体化して溶けていく。口どけが良く、舌触りも滑らか。

甘さも強すぎず、繊細なバランスの上に成り立っていることを感じる。

④ヌゥイドゥジャポン 日本の夜

(シソのガナッシュとわさびの薄いガナッシュ)

ツヤのあるブラックチョコレートの正方形。中央には1本のライン。

香りからはシソやワサビは感じない。

表面のシェルは薄く、もっちりと割れる。中はブラックチョコレートベースのガナッシュ。

口に入れて、そっと待つとふわぁと強くワサビの風味が広がる。ショコラでここまで強くワサビを感じるのは初めて。新鮮で本物のワサビを感じる。本当にワサビのすりおろしが入っているような気がするが、舌触りは滑らか。その後優しくふんわりと塩気のあるシソの風味が現れる。

日本の味をここまでショコラで表現していることは、ただただ驚き。

後味はシソの風味。ミルキーなガナッシュながら、さっぱりとしたハーブのように心地よい。

THÉOBROMA(テオブロマ)

渋谷本店

東京都渋谷区富ヶ谷1-14-9 グリーンコアL渋谷 1F 営業時間 :9:30-20:00 喫茶 9:30-19:30 定休日:年中無休(年末年始を除く)

TEL:03-5790-2181

FAX:03-5790-2182

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