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おいしいコーヒーの真実



あなたが美味しいと思うチョコレートは、中南米産カカオのチョコレートではないですか?

ずっと放置していたことをちょっと書きたいと思います。

「おいしいコーヒーの真実」というドキュメンタリー映画についてです。

これから書くことは、長いです。そして重いです。

でも恐らく、カカオも同じ状況だと思うのです。

コーヒーはカッピングというテイスティングテストで、豆の品質に点数を付けられます。

高い点数が付いたものは、もちろん消費者は高額で購入して飲むことになります。

では高い品質のコーヒー豆を作った農家に、高額な豆代がちゃんと支払われているのか…といえば、「NO」なのです。

昔、カカオハンターさんに伺いました。

コーヒーのようにカカオ豆をテイスティングテストで品質を分けて、良いものは高額で取引できるようにできないのですか?

「良いものを作れる農家さんはお金がある農家さんなのです。今、それをしたら、ほとんどのカカオ農家さんが死んでしまうのです」

それが答えでした。

そしてそれが、まだ今の現実の世界なのです。

以下は「おいしいコーヒーの真実」からの抜粋です。

にわか知識で映画の内容まとめることしかできない自分がむなしいです。

でも、どうしたらよいのか、誰かと話し合えたら、何か行動できたら、そう思って書きます。

■おいしいコーヒーの真実

エチオピアは世界最大のコーヒー産国。

国内の総輸出の67%がコーヒーで、約1500万人の生活を支えています。

生豆のコーヒー価格が、農家の収入を左右することになります。

その生豆の価格は、主にニューヨーク市場、ロンドン市場で決まります。

世界中で1日に20憶杯のコーヒーが飲まれて、1990年以降、コーヒー市場は年間300憶ドルから800憶ドルへ上昇しています。

コーヒーの取引価格を決めているニューヨーク商品取引所の2004年のコーヒー契約の総額は1400憶ドル。

コーヒーは世界第2位の取引規模を誇る一次産品なのです。

しかし、1989年に、コーヒーの需要を調整してきた「国際コーヒー協定」が廃止されて以来、生豆の価格は30年前の価格まで落ち込みました。

ニューヨーク市場が1ポンド63セント(=2ドル20セント)なら、生産コストは90セント(=1ドル17セント))

農家は1キロ売るごとに30セント(=39セント)の損失がでるという状態です。

市場は大きくなっているのに、農家に入る収入が減っているのはなぜか?

コーヒー市場を独占しているのは、世界的な多国籍企業4社。

企業は先物取引を利用することでリスクを回避し、製品の販売価格は固定し、利益を上げるためにできるだけ原料費を抑えたいと思っています。

エチオピアの農家の方がおっしゃいました。

「収穫時期に仲介人が来て、1キロ0.75ブル(=10セント)で購入、交渉の余地なく持っていく。」

ヨーロッパでのコーヒー1杯の価格は、25ブル=約3ドルです。

エチオピア国内では、高品質の豆を適正な価格で取引できるように組合が設立されました。

組合が農家から生豆を1㎏2ブル(=25セント)で購入し、適正な価格で海外へ販売、その利益を農家に還元しようとしています。

しかし、倉庫の中でたくさんのコーヒー豆が市場価格の上昇を待っているという状態になっています。

エチオピア政府主催のコーヒー競売でも、ニューヨーク市場の価格を基準に、入札価格が決まります。

ニューヨーク市場で5セント下がれば輸入業者は5セント安く買おうとする。

コーヒー豆の流通経路は下記のようになっています。

バイヤー →

輸入業者(購入した豆を倉庫で保管)→

海外バイヤー →

焙煎業者(焙煎後)→

小売店 →

カフェ

消費者に届くまで6度の仲介業者が入る。

エチオピアでは現在、農協や組合を介して、生産者が直接焙煎業者に売れるように努力しています。それが実現すれば、6割の中間コストを削減できるのです。

では直接取引で高品質の豆だけを購入することができれば?

イタリア、イリー社の会長は言います。

ニューヨーク市場ではなく、独自で高品質の豆だけを購入していると。

例えば、エスプレッソ1杯に必要なコーヒー豆は50粒。約70gのコーヒー豆が必用です。

その高品質の豆を選別するための工場では、選別する女性たちの8時間労働の日給は4.5ブル=0.5ドル以下というのが実態です。

組合の目的は農家の収入を増やし、彼らの生活を改善すること。

ただ、援助に頼らず、自立した生活ができるようになるということなのですが、それさえ叶っていないのです。

エチオピアのコーヒー農家さんが言います。

「コーヒーの木が育つまで4年。5年目にようやく実がなる。

コーヒー価格が下がってから、見合った報酬を得られていない。

1キロ5ブル(=65セント)で生活は変わる。

今の状態では子供は学校に通えない」

「コーヒー農家になるつもりはない。

コーヒー栽培をしても公正な価格で売れなければ、家族も養えない。

コーヒー栽培をしているから、家族が惨めな生活をしている」

それでもコーヒーの収入だけがその地域の経済を支えているのです。

反対に、アメリカ・スターバックス社の店長は誇らしげに言います。

「スターバックスは進化し続けている。

98年.シュルツ会長は『20章からなく社歴のうちの今はまだ4章』だと言っていた。

拡大するだけでなく、浸透させている。コーヒー業は地域に密着し、人々とつながる仕事だ」

スターバックスの豆の供給地域では、飢餓が起こり、2週間で子供200人収容する切迫した状況。それが幼児から成人まで拡大しつつある。

コーヒーの収穫量が落ち、価格も安くなり、貧困から飢餓に陥っている状態なのです。

エチオピアでは、コーヒーからチャットに切り替える農家が増えているそうです。

チャットは違法な麻薬植物。

それでもその方が高く売れるから。

国から与えられた農地を離れることもできず、コーヒーとチャット以外育たない農地。

より高いものを栽培する。お金のために。好んでチャットを植えるわけではなく、生きるために。

チャットは20本もない1束で30ブル=4ドル。

年に2度収穫でき、収入が増える。

葉を噛めば幸せになれると言っています。

コーヒーだけでなく一次産品の生産者たちは飢えと貧困に苦しんでいることが多いです。

一方先進諸国は、年間3000憶ドルの予算で自国の農業を保護しています。。

しかしエチオピアは貧しい国のため、国からの援助はありません。

さらにこの20年間、IMF(国際通貨基金)と世界銀行はアフリカ諸国による農業支援を禁止してきたのです。

世界の貧困より、大企業の利益を優先させるために。

そんな中で農作物に安値だけを求められてきているのです。

2003年、WTO(世界貿易機関)が国際通商ルールを決める閣僚会議がメキシコで開催されました。

通商ルールを決めるため、148か国の代表が5日間話し合う会議。

先進国は市場アクセスの拡大を求め、途上国は不公平なシステムの改善を訴える。

アフリカ諸国にとって貧困の悪化を食い止める最後の望みとなる会議。

しかし、途上国にとって不利な交渉でした。

EUの代表は650人以上いるのに対し、小国の代表は3名ほどしかおらず、小国は複数の交渉の席に着くことも難しい状況。

アフリカ諸国の代表は言います。

公正かつ適正な貿易。援助が不要になるためのアフリカの自立を促す貿易システムを構築してほしい。

援助より貿易の方が重要。

援助に頼る人々を子供たちに見せるのは、必死に働いても自立はできないと教えているようなもの。そんな国の将来に希望が持てるのか?

エチオピアでは、年間700万人が緊急食糧援助を受けています。

世界貿易に占めるアフリカのシェアは、過去20年間で1%にまで減少。

アフリカのシェアが1%増えれば、年間700憶ドルを創出でき、この金額はアフリカ全体が現在受け取っている援助額の5倍に相当するそうです。

映画はさらに詳しい情報は、下記サイトで

www.blackgoldmovie.com

…と終わります。

こうして観てしまうと、今年のノーベル平和賞もなんとも皮肉に思えてしまうのは私だけでしょうか。(WFPが救っているのはアフリカだけではありませんが…)

映画はAmazon prime videoで観ることができます。


Amazon prime会員の方なら無料で観られます。→こちらから

もし興味が持てましたら是非観ていただければと思います。



もしかしたら、この映画の視点も一方的すぎるかもしれない。

すべてが真実ではないかもしれない。

でもまずはそういう事実もあることを知ることからしか始まらないと思うので。

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