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Chocolate Editor

MONGGO/COKELAT MONGGO

インドネシアはカカオ生産国としては世界第3位。

それでもその事実はあまり広くひられていないし、インドネシアにショコラトリー/ショコラティエはほとんどありません。

カカオ産地でありながらインドネシアに美味しいチョコレートがないことから、2005年ベルギー人オーナーによって創業されたインドネシア・ジョグジャカルタ初のショコラトリーが『Monggo』。

ジョグジャカルタの1軒の家から生まれた『Mongo』は、ジャワ語で、英語の“Please”の意味。今ではインドネシアを代表するショコラトリーになっています。


仏教の国ゆえか、どこか仏教を感じさせるデザインで、インドネシア観光地やトゥクトゥクのようなイラストが描かれています。


タブレットはすべて同じ形で1カケラは小さめですが、かなり厚みがあります。



ここのすべてのチョコレートはブラックチョコレートで、カカオバター100%使用と記載されています。

ヨーロッパでは、カカオバター100%でない限りチョコレートとは認められないため、通常は記載されていません。


日本ではカカオの含有率の記載はあっても、カカオバターの記載があることは珍しいです。日本のチョコレートは、大半が植物油脂などカカオバター以外の油分が追加されていることが多いです。(植物油脂を使うことで、口溶けが良く滑らかな食感にしているためです。)


カカオバター100%であることを前面にアピールするショコラトリーは意外に珍しいですが、ベルギー出身のショコラティエとしてのこだわりを感じます。

Becak

Cashew Nuts Kacang Mete


カカオ58%のブラックチョコレートの中にカシューナッツを入れ込んだタブレット。


マットで上品なツヤがあり、やや赤みを感じる色合い。

割るとカシューナッツがゴロゴロと入っているのがわかる。



甘いミルクチョコレートのような香りに、バニラの花の香り、芳ばしいカシューナッツの香りがする。

カシューナッツがゴロゴロと入っているので、ザクザクと心地好い歯ごたえ。だがチョコレートはブラックチョコレートという感じはせず、ミルクチョコレートのように甘く、カカオの味があまりせず薄い。カシューナッツが入っていることで、より味が薄まってしまっている感じがする。

口溶けは固めで、やや粒子の粗さを感じる。甘みが強いが優しくすっきりとした味わいで、チョコレート特有の喉にもたつく感じもなく、後味もすっきりとしている。

Petruk

DARK 58% COCOA


マットで上品なツヤがあり、やや赤みのあるブラックチョコレート。

ダークチョコレート=ブラックチョコレートだけれど、バニラが入っているせいかかなりミルクのような甘い香りと独特なスパイシーな香りがする。



口に含むと、独特のテイストを感じる。

まずブラックチョコレートという感じがしない。原材料の中にミルクは入っていないけれどミルクの味を感じる。バニラが入っているせいだろう。ミルクのようなマイルドな甘みと、ハチミツのような強く濃厚な甘さがある。ナッツのような芳ばしさがあり、ベリーのようなかすかな酸味と、香辛料のようなスパイシーさをわずかに感じる。渋みや苦みのようなものは感じず、甘みが強め。

口溶けは固めで、厚みがあるせいか、口に入れても少しずつしか溶けない。舌触りはやや粒子の粗さを感じる。

そのせいだろうか、ブラックチョコレートなのにどことなく薄い感じがする。チョコレートドリンクのような、カカオ感がどこか薄い。ブラックチョコレートを食べているときに感じる、少量でも満足感のある、あの凝縮感があまりない。

カカオ58%と記載があるが、これはカカオマスとカカオバターの両方を含めた含有量なので、おそらくカカオバターが通常のチョコレートに含まれている割合よりも多いのではないかと思う。だがそれが理由だとすると、口溶けが固い理由がわからない。

独特の風味があるが、すっきりとしていて、甘みがあるので食べやすい味。

Borobudur

Ginger Jahe


カカオ58%のダークチョコレートの中に、乾燥させた生姜を入れ込んだタブレット。

マットで上品なツヤがあり、やや赤みのあるブラックチョコレート。割るとドライジンジャーが目でも確認できる。

香りにもかなり生姜を感じる。また同時に甘みのあるミルクのようなバニラの香りがする。



口に入れて転がすと、存在感のある固いドライジンジャーの塊を感じる。ドライジンジャーは砂糖で固められているようで、ザクザクとした食感。金平糖のような大きさで固さがある。チョコレートが溶けてもドライジンジャーの粒が残る。タブレットチョコレートに厚みがあることもあり、口溶けは固い。まずチョコレートが溶け、ドライジンジャーの周りの砂糖が溶け、そのあとに生姜のスパイシーな風味が口の中に広がるので、一緒に食べている感じはあまりしない。

ダークチョコレート自体はおそらくプレーンなものと同じものを使用している。ドライジンジャーを入れることで、カカオの薄さ的なものは最初だけしか感じられず、ドライジンジャーに到達してからは、全面的に生姜の風味が広がる。後味は完全にドライジンジャーですっきりさっぱり。でも独特のこの食感と風味がどこかクセになる。


Monggo

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